乳がんと診断されたら:
乳がんの種類と治療方法

乳がんの種類に応じた治療方法を紹介。

乳がんとは、乳腺にできるがんをいい、中でも圧倒的に多い癌が、乳管(腺管)に生じる『乳管がん』です。ついで『乳腺葉』や小葉に生じる『小葉がん』が多くみられます。
いずれも、乳管や乳腺葉の液体を分泌する能力をもつ細胞が癌化する『腺がん』です。

このように癌は、できる箇所によって種類分けされていて、その発癌箇所によっては治療方法も大きく変わってきます。
一般的に行われる乳がんの治療には、「手術療法(外科療法)」「放射線療法」「化学療法(抗がん療法)」「内分泌療法(ホルモン療法)」そして最近注目されている「抗体療法(分子標的療法)」があります。


手術療法(外科療法)
腫瘍のタイプや癌の種類によって手術方法自体は異なりますが、外科的手術によって癌組織を取り除く方法です。
手術方法としては、乳房全体を取り除く「乳房切除術」と、しこりを含む乳房の一部だけを切除する「乳房温存術」の2つに大別することができます。

《乳房切除法》
乳房全体を切除してしまう方法で、胸の筋肉(大胸筋と小胸筋)を、どちらも残す方法(Auchincloss法、Kodama法など)と、小胸筋のみを切除する方法(Patey法)があります。

《乳房温存法》

 ● 乳房扇状部分切除術
腫瘍を含む領域の乳房を、扇状に切除する方法です。
乳房の変形を小さくするために、残った乳腺の切り端を寄せ合って縫合します。

 ● 乳房円状部分切除術
腫瘍の周囲に正常乳腺をつけて円状に切除する方法です。
乳腺の欠損した部分は、直接縫合するか、周囲の脂肪組織などを使って充填することもあります。

放射線治療
放射線にはがんを死滅させる効果があり、がんとその周辺のみを治療する局所治療です。
がん細胞に外から高エネルギーのX線をあてて、増殖を抑えたり、死滅させたりします。
局所治療なので全身への影響は少ないですが、一度照射した部位には一定量以上の放射線を照射することはできません。

この治療は効果が現れやすく、治療に痛みを感じることもないので様々な場面で行われています。


化学療法(抗がん療法)
通常、いくつかの薬を併用しながら術前・術後補助療法として行われる場合と、進行・再発の治療に行われる場合があります。
抗がん剤とは、がん細胞を殺したり細胞分裂を停止させることによって、がんの増殖を抑える薬のことをいい。
抗がん剤には点滴薬と内服薬がありますが、血中濃度をコントロールしやすい点滴薬のほうが確実な効果が得られていることから、化学療法は点滴を中心に行われています。
乳がんは抗がん剤が利きやすいがんといわれているようです。


内分泌療法(ホルモン療法)
女性ホルモンの作用を妨げるホルモン剤を使ってがん細胞が増えるのを抑える治療法です。
ホルモン療法の効果は、化学療法に比べると比較的ゆるやかですが、副作用が少ないのが特徴です。
ホルモン療法が適するのは、がん細胞にエストロゲン受容体(ER)やプロゲステロン(PgR)が多く存在している場合で、ホルモン受容体は病理学的検査によってわかります。


抗体療法(分子標的療法)
正常細胞に弊害を与えずに、がん細胞だけを標的とした画期的な治療法で、現在最も注目を集めています。
乳がんが増殖する原因のひとつ「erbB-2」が、がん細胞表面の「HER2」というたんぱく質と結合するのを防ぐための抗体を用いることで、癌の増殖を防ぐという治療法です。

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